ゆいブログ

くすりすく

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先日、半年間通った皮膚塾から、卒業証書を頂きました
今まで、色々な皮膚セミナーに行きましたが
今回の皮膚塾は、皮膚科の考え方を根本から論理的に勉強出来て、とても有意義でした
それと共に、いかに皮膚科が奥深いか再認識しました
また、皮膚塾の講師が皮膚科学会の会長(日本でトップ!)で
講義の後に毎回、講師含め生徒皆で色々な話し合いが出来て、皮膚科仲間の交流が広がりました
皮膚科含め、自分が常に治療で心掛けている事があります
それが「薬を必要最小限で適切に使用する」という事です
薬は我々に与えられた、病気に対する最大の武器であります
が、それと同時に、使用法を誤ると害になる事もあります
当院では、日々新しい薬を導入しているので
恐らく、数百種類の薬を常に扱っていると思います
そこで、新薬を使用する前は、必ず説明書を熟読し(特に副作用に注意して)、適切な使用を心掛けています
皮膚科で、特に使用を気をつけている薬が2つあります
それは、「ステロイド薬」と「抗生物質」です
両者共に、皮膚病治療に必須な薬で、適切な使用をすれば問題になる事はありません
ですが
ステロイド薬は、感染症に使用すると治癒し難くなったり
長期に漫然と使用すると、肝臓や胃腸に負担をかけたり
依存性が出て来たりします
また
抗生物質も、長期使用で耐性菌(細菌が薬に対する抵抗性を獲得する)を発現し易くします
これらを常に意識して、先を見据えた使用をする事が必要です
ここ最近
アトピー治療に関して、ステロイド薬に取って代わる新薬や
ステロイド薬のアンチドラック(副作用が起こり難い)外用薬なども、使用出来る時代になって来ました
これからも、当院では
「薬で病気を治す」のでは無く、「薬で病気を治すサポートをする」という意識で診療致します!