ゆいブログ

うれしかなし①

大分ご無沙汰しておりました。

今年初のブログ更新になります。

今年始まってまだ(もう)2ヶ月ですが

もの凄い嬉しかった事×2

もの凄い悲しかった事×2

がありました。

今回は嬉しかった事についてです。

先ずはその①

年末に椎間板ヘルニアで暫く入院していた

ダックスフンドさんについてです。

完全麻痺で全く歩けない

辛うじて痛覚が少し認められる

いわゆるグレード4で来院した患者様でした。

当院では

椎間板ヘルニアの治療に関して

グレート4までは

先ず内科治療を行います。

ここ数年の経験では

1週間程度で殆どの患者様が

ある程度は良くなります。

それでも希に

あまり反応がみられないケースもあります。

今回の患者様はそんなケースで

1週間の入院治療で

全く反応が認められませんでした。

その場合、外科治療も適応になるので

検査・手術を御提案させて頂いたのですが

諸事情で希望されませんでした。

そうなると

決して諦めずに、奇跡を信じて

献身的にリハビリを続ける事が

何よりも大事になってきます。

経験上、数ヶ月経ってから

歩行可能になった

患者様も居るのですが

毎日毎日、ある程度の時間を割いて

リハビリを継続する事は

そうそう簡単な事ではありません。

それでも今回の飼い主様は

先が見えない状況にも関わらず

こちらの提案する通りにキチンと

リハビリをやり続けてくれて…

2ヶ月経ったある日

とても嬉しそうに来院されました。

そして

「先生!ホントに歩ける様になったよ!!」

と、まだまだフラフラですが

ワンちゃんがしっかりと歩けるのを

見せに来てくれました。

それを見て

思わず自分もテンションが上がり

「うぉー!スゲぇー!!

よく頑張りましたよワンちゃんも飼い主様も!!!」

と、スタッフ皆を呼んで

大騒ぎしてしまいました。

たった2ヶ月で歩ける様になったのは勿論

何よりも嬉しかったのは

飼い主様のこの言葉でした

「リハビリを毎日やって

この子に密に接して来た事で

如何に今迄、この子の世話を

ないがしろにして来たか反省しました。」

「先生、これからもこの子に

愛情たっぷりで接していくね。」

もう、これを聞いた瞬間

涙が出そうになる位感動しました。

とっても胸が熱くなりました。

…確かに、ワンちゃんが入院した際

毛はボサボサ、フケも多く、爪も伸び放題。

当初は、面会に一部の御家族の方しか

会いに来てくれなかったので

正直、とても大事にしている様には思えず

御家族の皆様に

「この子は、とても人懐っこくて

性格の良いワンちゃんだから

もっともっと皆で愛情を与えて

頑張ってリハビリ続けましょうよ!」

「愛情が通じれば、それに応えて

歩ける様になるかもしれませんよ。」

と何度も何度も

熱くお話しさせて頂きました。

自分はただ病気を治す為に

この仕事をしてる訳ではありません。

ワンちゃんネコちゃんを

飼い主様が家族の一員として

愛情を注いで大事にしてくれる事

それをサポートするのも

大切な役目だと思っています。

今回は、そんな理想的な治療が

飼い主様御家族と行えて

更に、皆で感動を分かち合えたのが

とても幸せでした(〝⌒∇⌒〝)