ゆいブログ
ばっし
猫さんの慢性口内炎…
我々にとっては、頭を悩ませる、かなりの強敵です
何故ならば
内科治療の反応が、とても悪いからです
そして、治療が後手後手になってしまうと
激痛の為に、徐々に食欲が低下して衰弱していきます
また、常に痛みがあるので
元気も無くなり、イライラして怒り易くなります
人間でも
ほんの小さな口内炎があると、とても辛いですが
ストレスに弱い猫さんなら、尚更辛いハズです
しかも猫さんの口内炎は
進行すると、口の中が潰瘍・糜爛(肉がグズグズに爛れて出血し易くなる状態)を起こして
口を開ける事さえ困難になります
そうすると
固いドライフ-ドが食べられなくなり
柔らかいウェットフ-ドしか食べなくなる
↓
歯石が増加
↓
更に口内炎が悪化
という
悪循環のル-プに陥ります
内科治療は
痛み止め・サプリメント・ステロイド等がありますが、全て完全に対症治療です
中でも比較的効果が認められるのが、ステロイドですが
その効果も一時的で、その副作用が大きな問題となります
当院では
ステロイドを、とても慎重に使用する様に心掛けているので
結局は、外科手術が必要になってきます
外科手術には、以下の二通りあります
①全臼歯抜歯(犬歯より後ろの歯を全て抜歯)
②全顎抜歯(全ての歯を抜歯)
です
通常は①を行うのですが、それでもその成功率は約70%で
もし成功しなければ、②を行う事が必要になります
猫さんの歯は
根元が小さく、奥深くにあります
また、顎の骨と一体化している事もあるので
ワンちゃんの抜歯よりも、難易度が高いと言われています
その抜歯を上下左右行うので、時間もかかり、めちゃめちゃ大変です
先日は①の方法で手術したんですが
約3時間!の麻酔時間でした
終わった後は
自分も猫ちゃんもグッタリです
自分は大体、その後丸一日は疲れが取れません
猫ちゃんも
術後しばらくは食欲が低下して、弱ります
なので術後のケアも非常に大事になってきます
長くて、数ヶ月もかかって
要約良くなる事もあるので、治療はホンっトに大変なんです(T_T)