ゆいブログ
そうぎやさん
先日、壮絶な闘病をして亡くなってしまった、患者様がいらっしゃいました
亡くなってしまった後の、御遺体の火葬を行う施設については
以下の選択肢があります
①市等の地域が運営している公共の施設
②お寺に併設されている施設
③個人・業者が経営している施設
当院は基本的に、その選択に関して飼い主様の考え方にお任せしていますが
近年は、家族の一員として、手厚く葬儀をしてあげたいと希望される飼い主様が増えています
①だと、基本的に個別での火葬はしてくれず、御骨を拾う事は出来ません
②だと、個別での火葬は可能で御骨を拾う事も出来ますが、お寺さんに納骨する事が多いです
③は、その業者によって様々です
自分は以前、③については、そういった業者を全く信用していなかったので、お勧めはしていませんでした
(…一時期、これに関する悪徳業者が、メディアでよく取り上げられていましたし)
しかし、4~5年位前に
ある方と出会ってからその考え方は変わりました
その方は、突然、「動物の葬儀屋さんをやっています」と、当院に挨拶にいらっしゃいました
当時は、全く興味が無かったので
話しを聞かずに適当にあしらうつもりだったんですが
とても真摯で、熱く自分の仕事について語ってくれたので、つい聞き込んでしまいました
そもそも、その方が起業するキッカケが
自分の飼い犬が亡くなった時の葬儀の選択肢が少なく、もっと手厚く送ってあげたかったから
という事が印象的で
筋が通っている所に共感しました
その出会い以降
③の選択肢として、その方を御紹介しているのですが
とても手厚く、人間と同じ様に火葬を執り行ってくれるので
依頼した全ての飼い主様が、心温まり癒されています
上記の飼い主様も、やはり手厚く送る事を希望されたので
御紹介した所、とても感動されていました
最愛の家族である犬猫さんを亡くされた悲しみは、計り知れません
本当の最期のお別れの場に立ち会えるのは、我々では無く、葬儀屋さんです
自分も父親の葬儀の時に、実感しましたが
葬儀屋さんが温かいと、悲しみが和らぎ、その死としっかり向き合う事が出来ます
そんな、我々にとっても重要な存在である、葬儀屋さん
これからも「ゆいま-る」の輪で共に
飼い主様の悲しみに、少しでも寄り添えたらなぁと思っています