ゆいブログ

りんぱしゅ

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ここ1ヶ月以上、休診日でもずっと重症患者様の入院が続いて
病院から離れられない日々を送っています
予防診療は、そろそろ落ち着いているんですが
ここ最近は本当に難しい病気が多く
毎晩、夜中まで調べ物をして、頭を悩ませています
現在、様々な病気と闘っているんですが、特に手強い相手が「リンパ腫」です
過去にも、話題に挙げた事があるこの病気
当院では比較的、患者数が多く、必ず2~3ヶ月に1件は来院されます
(何故か1件来院すると、2~3件続く事が多いです)
ここ数年は、ワンちゃんよりも猫ちゃんのリンパ腫が多く、様々なタイプを治療してきました
その中で特に多いのが、現在闘っている消化管(胃腸)のタイプです
この消化管のタイプには、更に2タイプあり
分かり易く、胃腸の一部が腫れてくるタイプと
どこも腫れずに、見た目は正常と見分けが付かないタイプがあります
今、同時にこの2タイプをそれぞれ治療中ですが
後者のタイプは、診断にとても苦労しました
通常の検査では診断が付かないので
内視鏡で胃から小腸(空・回腸)の組織検査を行いました
…が、それでも白黒付かず
結局、その組織の遺伝子検査で、要約確定診断が付きました
この猫ちゃん達に加えて、更にワンちゃんも一人治療中なんですが
お腹の中のあらゆるリンパ節が、ボコボコに腫れている
これまたとても特殊なタイプ(非定型)で
非常に治療に苦慮しています
リンパ腫の治療は、抗がん剤が中心で
ある程度決まったプロトコ-ルがあるんですが
このタイプは通常のやり方が全く通用しません
臨機応変に、熟考しながら治療を組み立てていく必要があります
…と、年々、治療する病気のレベルが上がって来ていますが
こちらもそれに負けずに勉強して経験して、諦めずに闘うのみです
…現在は、「猫ちゃん特有の病気」の勉強にハマっています(@_@)