ゆいブログ
のうきょう
大変ありがたい事に、開院以来
年々、春の診療件数が増え続けていて
この4月も過去最高記録を更新致しました
毎年、「今年こそはもう限界…」と言い続けて
早、7年経ってしまいました
ここ最近は、「倒れない程度に働く」という事を意識して診療しています
(自分の代わりがいないので…)
なので去年位から、GWを一日だけ休ませて頂く様にしました
(それまではGWもお盆もぶっ通しで診療していました)
それは、自分の身体を休める為と
4月の激務を頑張ってくれたスタッフを労う為でもあります
なので
昨日は、「要約、明日から連休だぁ!!」
と意気込んでいたら…
とても状態の悪い猫さんが来院されました
(高齢で一週間以上前から食欲不振)
新規の患者様だったんですが…
その腹式呼吸をパッと見た瞬間、休みが無くなる事を覚悟しました
以前、当院では
猫の胸水疾患が多いとブログでアップした事がありましたが
(癌、心筋症、細菌感染が主な原因です)
今回も明らかに胸水疾患で、検査したら
上記の中でも1番稀な細菌感染でした!
(当院では癌と心筋症はめちゃめちゃ多いですが、この病気は3年振りの二人目!)
その名の通り、胸の中に膿が溜まる
「膿胸」という病気です
この病気は、何等かの原因で胸の中に細菌が入り込む事で引き起こされます
屋外に出る猫さんが、喧嘩をして胸に傷を負う事が原因として多い
と言われていますが
以前も今回も同様に、ほとんど外出しない猫さんで
外傷はありませんでした
今回の猫さんは重度の歯周病だったので
歯から血液を介して胸に細菌が入り込んだ可能性が考えられました
膿胸と診断したら
即、入院治療に入ります(最低でも三日から一週間)
経過が長く、状態がとても悪いケ-スがほとんどなので
先ずは、胸の膿を抜き取り、点滴と抗生物質で状態を少し改善させて
その後、なるべく早期に全身麻酔下で胸の中に、膿を出して洗う為の管(ドレーン)を入れます
昨日の患者様は午前中に来院されたので
夕方まで点滴をして、午後の診療を一時中断して
ドレーンを入れる処置をしました
(その間、多くの患者様に診療を待って頂きました
ありがとうございました!)
そんなこんなで
今日になってしまった訳ですが
その後は、一日に数回、ドレーンから洗浄液で膿をジャバジャバ洗います
そして、かなり衰弱しているので、食事を無理にでも積極的に与えます(強制給餌)
かなり状態が悪いですが、幸い連休で治療に専念出来るので
とても大切にされている飼い主様の為にも全力を尽くします!
という訳で、今年のGWは
この猫さんと一緒に過ごします
自分は開院以来、診療時にこのサンダルしか履きません
あまりメジャーでは無い事と、デザインがお気に入りなんですが
履き心地、動き易さ、安定感、全てが自分の巨大な足にジャストなんです
(足のサイズは28.5!)
毎日バタバタ動き回る自分にとって、このサンダルは、診療に絶対欠かせません
あまりに好き過ぎて、毎年一足ずつ買い足してたら
こんなに一杯になりましたf^_^;