ゆいブログ
おとすこ-ぷ
要約、待望の医療機器を導入しました
その名も「オトスコ-プ」と言います
この機器は耳専用の内視鏡で
耳の奥深く、鼓膜まで観察する事が出来ます
(※耳の中が腫れていたり、巨大なポリープがあったり、とても小さなワンちゃん
等では確認出来ない事があります)
勿論、耳の内部を観察するだけではなく
通常の手揉みの洗浄では取れない様な、頑固な耳垢や
異物、ポリープ等を取り除く事が可能です
当院の日々の診療で、ワンちゃんの外耳炎はとても多く
毎日、大体、2~3犬は来院されています
特に近年は
頑固な耳垢で治療困難な外耳炎が増えている様に感じます
耳の中のポリープにも度々遭遇します
(猫さんはポリープの方が多いです)
また、難治性外耳炎の多くは、既に中耳炎になっている事も多いです
(中耳炎でもこの機器で、鼓膜内を洗浄・治療する事が可能です)
そこで2~3年前から
獣医耳研究会に所属し、このオトスコ-プの治療法を勉強して来ました
(勿論、この機器を使用した実習に参加して
実際に何度も練習を積みました)
そして、この数年の準備期間を経て
要約、導入・使用する事が可能になりました
既に、難治性外耳炎のワンちゃんに一回使用しましたが
その後、とても良好です
これからの耳治療に大きな武器が増えた事は、嬉しい限りです
ちなみに、以前
自分の耳の調子が悪くなり、耳鼻科に行ったら
即、耳の中にこの機器を入れて
洗浄して、薬塗って
あっという間に良くなりました
やはり、人間でも動物でも、耳治療の基本は「洗浄」なんです
この洗浄によって、本来の耳の自浄作用(汚れを外に出す機能)を取り戻す事=治療なんです!
ただし
この機器の洗浄処置、人間はちょっと我慢すれば直ぐに終わるんですが
犬猫さんでは、全身麻酔が必要になるんです
(※全身麻酔に関して、やはり、皆様少なからず心配があるかと思いますが
事前に必ず、問題無いか検査し、万全の体制で行っております
なので当院では、一切、全身麻酔に関してのトラブルはありません
というか、現代の進歩した獣医療では麻酔事故はほぼ有り得ないのが一般的です)