ゆいブログ

えこーってすげぇ

獣医になってからずっと好きで常に勉強している分野それがエコー検査です。
あまりに好き過ぎて自分1人で使用するのに当院では贅沢に2台も!エコー機器を備えています。(1台は最高クラスの最新機種!)
通常は診察室とは別部屋にエコー機器を置いて検査をする病院が多いですが当院ではあらゆる分野で常日頃、活用しているので診察時、瞬時に検査出来る様2つの診察室に常備しています。

猫診察室では猫さんで圧倒的に多い膀胱炎の検査の為に主に使用しています。

当院では尿検査を必ず膀胱穿刺で行います。
「えー??お腹に針を刺してオシッコ取るの?」
痛いし危ないんじゃ?と初めて経験する飼い主様には大抵問われます。
そこで必ずこう答えます。排尿させて採取する尿は外部の雑菌等の影響を受け易いです。でも、このやり方だと膀胱から直接採取するので確実な検査結果が出ます。
痛みが少ないポイントからほんの数秒だけ針を刺すので本人が気付かない位です。
これは教科書にも載っている極当たり前の方法なんです。
勿論、盲目的に針を刺すのではなくエコーで膀胱を確認しながら確実に他の臓器を避けて安全に行います。
ちなみに、この手技はほぼ毎日、数件行っていて数え切れない位経験してますが一切トラブルはありません。
これを日々繰り返してるので現在は左右どちらからでも穿刺出来る様に上達しました。
それに伴い体内の臓器や腫瘍を穿刺して細胞を採取する(細胞診)スキルが格段に上がり病気の診断をし易くなりました。

そして今回(昨日)またまたエコー検査の素晴らしさを実感したのが画像にアップしているモノです。
…よーく見て下さい。画面中央に半円状に白い筋がありますよね?下にブワッと黒い影を伴っているコレが腸管に詰まった異物です。
その右側に少しある黒いスペースがその異物で塞き止められて溜まった消化液です。
異物が綺麗に球状なのでその形状から何かの種らしきモノが疑われます。(結果、アーモンドでした!)
そしてその位置も胃の出口の付近だったので恐らく十二指腸から空腸というのが想像出来ます。
更にはこの異物のある腸管周囲に炎症を起こした様な脂肪組織や腹水も認められないので詰まってから然程時間が経過してない事までも想像出来ます。
エコー検査でここまで様々な情報が得られるんです。以前は腸閉塞が疑われる場合で決定的な決め手が無い場合は最終的にバリウム検査を行う事が度々ありました。

バリウム検査は確定的に診断がつき易いですが最低でも数時間掛かりレントゲンを何枚も撮るので費用もそれなりに増えます。

今回はエコー検査でほんの数分で診断がついて直ぐに手術を行う事が出来ました。
そして、一晩の入院で本日ご飯もガツガツ食べて劇的に元気になって最短で退院出来ました。

時間も費用も患者様の負担も全て減らせる超理想の治療が出来ました。

今回のタイトルにもなってますがスタッフと「やっぱりエコーってすげぇなぁ」と何度も繰り返し感心してました。

こんなに素晴らしい最高の機器の能力を最大限引き出せる様にこれからも日々勉強してもっともっとレベルアップしていきます!(〝⌒∇⌒〝)